電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
分子性導体 / 水素結合 / 相関機能物性 / 重水素効果 / 相転移 / 分子分極 / 分子性物質 / スイッチング / 単成分伝導体 / 伝導性 / 誘電性 / プロトン-電子相関系 / スピン液体 / 超伝導 / 誘電応答
【研究成果の概要】
水素結合は水や氷、DNAやタンパク質中などに存在し、静電的な相互作用で分子集団内外の形成に関わり、我々の生命や生活にとって必要不可欠な役割を果たす。これらの水素結合プロトン由来の「プロトン固体物性」は、電子が主役で電気伝導性や磁性を与える「電子固体物性」とは、従来、別個独立に研究されてきた。
本課題では、この「電子固体物性」に「プロトン固体物性」が連動した「電子ープロトン相関固体物性」の発現を目指したところ、「単成分純有機物質における金属性」、「プロトンの量子性を利用した量子スピン液体」、「プロトン移動による伝導性、磁性のスイッチング」などの新たな相関機能性が得られたので報告する。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
上田 顕 | 東京大学 | 物性研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
磯野 貴之 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 超伝導物性ユニット量子物性グループ | 研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【配分額】19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)