スピン3重項カイラルp波超伝導中の特異な磁束量子渦の研究
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
カイラル超伝導 / 磁束量子渦 / メゾスコピック系 / 超伝導量子干渉計 / 低温物性 / 超伝導
【研究成果の概要】
本研究では、Sr2RuO4(SRO)におけるスピン3重項カイラルp波超伝導性に起因した特異な磁束渦状態を解明するため、マイクロSQUIDとSRO微小片を用いた磁化測定デバイスを作製し、以下の実験結果を得た。
1.カイラル超伝導性の影響を示唆するような2種類の異なる磁束渦誘起信号を観測。2. 面内磁場印加下で磁化測定を行い、半整数磁束渦の可能性を示唆する信号を観測。3. SRO-Ru共晶微小片における磁化測定から、Ru超伝導転移に伴う誘起磁束分布の変化を観測した。しかし、s波-カイラルp波超伝導位相競合に伴う磁束渦自発生成は観測されなかった。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
佐久間 大輔 | |
篠崎 智也 | |
佐藤 太一 | |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)