スピン波励起を用いたエレクトロマグノンの巨大電気磁気光学応答
【研究分野】応用物性
【研究キーワード】
光物性 / マルチフェロイクス / テラヘルツ分光 / マルチフェロイック / エレクトロマグノン / テラヘルツ / 磁性体
【研究成果の概要】
テラヘルツ帯に現れるエレクトロマグノン共鳴を利用し、電気磁気光学効果の新原理の開拓、巨大応答の実現を目指した研究を行った。らせん型に配列したスピン構造を利用することで、エレクトロマグノン共鳴における磁気カイラル効果を実現した。これは結晶構造に依存せずスピン構造のみに由来する現象であり、らせん磁性体の持つ一般的な動的応答である。特にデラフォサイト型の物質においては、400%もの光学応答の変化を示す巨大な電気磁気光学効果(方向2色性)を実現した。一方、磁性由来の強誘電分極の伸縮モードに対応するエレクトロマグノンを観測し、その共鳴が電気磁気光学効果を示すことを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)