トポロジカル欠陥の引き起こす相転移の大規模並列シミュレーションによる解明
【研究分野】数理物理・物性基礎
【研究キーワード】
計算物理学 / 量子モンテカルロ / ボーズ凝縮 / 光格子 / 超流動 / テンソルネットワーク / 統計力学 / 物性理論 / 計算物理 / トポロジカル欠陥 / モンテカルロ法 / ボーズハバードモデル / ヘリウム4
【研究成果の概要】
第1に,三角格子上のハイゼンベルクモデルにおいてZ2渦のかい離を伴う2次転移がおこることをモンテカルロシミュレーションによって見出した.この転移は鏡像対称性の破れと同時に起こり2次元イジング普遍性クラスに属している.第2に,SU(N) JQモデルについて,渦のかい離転移を調べ,臨界現象を系統的に調べた.従来2次転移とされていたが,臨界指数の評価値がシステムサイズとともに系統的に変化する様子が観測された.第3に,量子的な渦かい離転移現象を大規模計算で解明するための新しいアルゴリズムとして,並列化ワームアルゴリズムの開発を行った.
【研究代表者】
【研究協力者】 |
原田 健自 | 京都大学 | 大学院情報学研究科 | 助教 |
渡辺 宙志 | 東京大学 | 物性研究所 | 助教 |
鈴木 隆史 | 兵庫県立大学 | 大学院工学研究科 | 准教授 |
大久保 毅 | 東京大学 | 物性研究所 | 特任研究員 |
正木 晶子 | 理化学研究所 | 特任研究員 |
押川 公成 | 東京大学 | 理学系研究科 |
桐井 智弘 | 東京大学 | 理学系研究科 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)