気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究
【研究分野】経済政策
【研究キーワード】
割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 / 技術進歩 / 投資コスト / ESG / 経済政策 / 経済理論 / 環境政策 / エネルギー全般 / 気候変動 / 不確実性 / ゲーム理論 / ESG投資
【研究成果の概要】
本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論と技法を開発することができた.
【研究の社会的意義】
気候変動問題を中心とした地球規模かつ超長期の環境エネルギー問題が注目されるようになって久しいが,この政策問題を扱う学術研究も大きな転換期を迎えている.特に,経済学の考え方に基づいた政策モデル分析においては,その分析枠組みが二つの点で見直しが必要となっている.一つは,これまで見逃されてきたモデル構造の問題が認識され出したこと,もう一つは,これまで想定されていなかった革新的な技術が登場し,それらを扱う新たなモデルと理論が必要となってきたことである.本研究はこうした問題意識のもと,あらゆる気候変動政策モデル分析で利用できる汎用的な理論と技法について研究した.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【配分額】12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)