メコン川中流域を中心とした諸言語の言語実態と変容プロセスの研究
【研究分野】言語学
【研究キーワード】
メコン / 東南アジア / 言語接触 / 言語変化 / フィールド言語学 / メコン川 / 東南アジア諸語 / 東南アジア大陸部 / チベット・ビルマ諸語 / ミャオ・ヤオ諸語 / モン・クメール諸語 / タイ・カダイ諸語 / 言語類型論 / メコン中流域 / 記述言語学 / 動物相 / メコン川中流域 / 少数言語 / 地域言語学 / 歴史言語学 / 地域特徴
【研究成果の概要】
代表者・林は2019年の9月および12月の2回、タイ東北部のナコンパノム県に分布するセーク語の現地調査を行い、補充文例の収集を行った。このほか研究分担者の加藤・田口が現地調査を行い、ミャンマー・中国などでの補充文例・語彙の収集に当たった。
また2019年5月には研究分担者の加藤の所属する慶應義塾大学言語文化研究所にて、本研究プロジェクトの研究集会を行った。研究協力者のJames Chamberlain氏をラオスから招聘し、研究報告を得るとともに、プロジェクト外からの参加も得て、非常に充実した内容の交流が行えた。これに続き、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所主催のSoutheast Asian Linguistics Societyにて、代表者・林、分担者・田口が研究発表を行った。これにChamberlain氏も参加し、国内外の東南アジア言語学研究者との充実した研究交流が行えた。林はセーク語の動物語彙の記述について、田口は中国貴州省のLan Hmyo語の文法記述についての発表を行った。
また同年冬には、本研究プロジェクトの論集としてTopics in Middle Mekong Linguisticsを神戸市外国語大学研究年報として発刊することができた。これには研究代表者・林、分担者・加藤、田口、Badenochほか、研究協力者のChamberlain氏、倉部慶太氏、大阪大学大学院生の平野綾香氏の論文を収録できた。メコン川中流域の動物語彙の記述および比較研究と、音韻記述や文法の問題などを幅広く扱うことできたことは最大の成果といえる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田口 善久 | 千葉大学 | 大学院人文科学研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
加藤 昌彦 | 慶應義塾大学 | 言語文化研究所(三田) | 教授 | (Kakenデータベース) |
Badenoch Nathan | 京都大学 | 国際戦略本部 | 特定准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)