アフリカの「自然保護という名の土地収奪」をめぐる重層的ポリティクス
【研究分野】環境政策・環境社会システム
【研究キーワード】
自然保護 / 土地収奪 / green grab / 土地権利 / タンザニア / ケニア / ボツワナ / アフリカ / 環境
【研究成果の概要】
アフリカの自然保護政策は、住民を排除してきた「要塞型自然保護」への反省として、1980年代に「住民主体の自然保護」へと転換した。しかしその実態は、住民から土地を奪っているとして、「自然保護という名の土地収奪」(green grab)と批判されている。本研究では、タンザニア・ケニア・ボツワナの事例をもとに、green grabの変容過程と地域コミュニティの対応を調査し、①境界線の長期可動性/短期可動性、②私有地の強固な権利/共有地の脆弱性、③観光企業とNGOが一体化したビジネスモデルといった特色を明らかにした。
【研究代表者】