国際難民保護レジームの課題と挑戦ー当事者性の回復をめぐる理論・実証研究
【研究キーワード】
難民保護 / 国際機構・地域機構 / 帰還 / 人道支援 / 市民社会 / 難民 / 国際難民保護レジーム / 当事者 / 国際機構 / 人道主義 / 国連安保理 / UNHCR / NGO / 欧州 / アフリカ / 国際・地域機関
【研究成果の概要】
初年度は、各メンバーの調査内容および本科研プロジェクト全体の鍵概念などについて話し合った。具体的には、2回の研究会をオンラインで行い、ワークショップを開催した。
一回目の研究会は6月にオンライン開催した。そこでは本科研の趣旨、期間内で行う活動目標や成果、全体スケジュールについて意見交換・共有を図った。また、各自の研究調査の見通しなどについて話し合った。第二回研究会はオンラインで12月に実施した。議題・論点は、難民研究における様々な視角を明らかにすることを試みた。
なお初年度は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大が始まった年であり国内外の出張は断念せざるをえなかった。また、国際学会も中止かオンライン開催に切り替わり、関係分野で活躍する研究者と意見交換をする機会が限られてしまった。そこで、2021年3月に英・サセックス大学のジェームズ・ハンプシャー(James Hampshire)博士と英・ウォーリック大学のヴィッキー・スクワイヤ(Vicki Squire)教授をゲストに迎えワークショップ"The European Governance on Asylum in Times of Crisis"をオンライン開催した。ハンプシャー博士の報告の題目は"Rights (and Wrongs) at the EU's external borders"、スクワイヤ教授の報告の題目は"Precarity, Resistance and Resilience at Europe's borders?"である。それぞれ異なる視点から、欧州連合(EU)が難民危機、英国離脱、コロナ禍など危機的な状況を経験するなかで、EUの庇護や国境管理政策をどう評価しているか、また危機における人道主義と安全保障との緊張と変化をいかに捉えているか報告してもらい、その後参加者との活発な議論も交わされた。
【研究代表者】