チッタゴン丘陵地帯村落の所有権・意思決定構造と資源利用に関する合意形成の研究
【研究分野】環境政策・環境社会システム
【研究キーワード】
共有資源 / 自主的資源管理 / 社会選好 / 合意形成 / 共有資源管理 / 所有権構造
【研究成果の概要】
バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯のランガマティ地域に存在する237の村落共有林の地図をフィールド調査によって作成し、現地植生調査と衛星画像解析によって森林資源の推移を明らかにした。土地利用(焼畑や平地農業)には村落群の長であるheadmanが重要な役割を担っているため、ランガマティ地域のheadmanを対象として経済実験とアンケートを実施し、headmanとしての経験年数が彼ら・彼女らの公平性の程度を強くすること、利他性(他者を思いやる気持ち)の強さが持続的資源利用の点からは負の効果を持つこと、および住民の利他性が焼畑農業の規模と森林資源に影響を与えていることを明らかにした。
【研究代表者】