変動気候下での感染症媒介生物の生息域評価
【研究分野】環境動態解析
【研究キーワード】
環境変動 / 生物・環境モデル / 地球温暖化 / 生態系影響評価 / 健康影響評価 / 熱収支気候学 / 水温評価モデル / 個体群動態モデル / 感染症媒介生物 / 感染症 / 熱収支 / 水収支 / 気候条件 / 灌漑 / 半乾燥域 / 生理生態的特性 / ハマダラカ
【研究成果の概要】
マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を推定するため、一般気象要素を入力値とする、生理生態学-気候学的結合モデルを開発した。次に、アジア地域でもっとも多くのマラリア罹患者を抱えるインドにおいて、モデルによる潜在的な媒介蚊の分布とマラリア罹患者の関係を調べた。(1)マラリア罹患者は媒介蚊の年間世代数が増加すればするほど指数関数的に増加していた。(2)報告されたマラリアの季節的なピークはシミュレーションされた媒介蚊の出現期間とよく対応していた。(3)しかしながら、集約的な農業が行なわれている地域では再現性が低かったため、灌漑水をモデルに組み込んだところ、媒介蚊の活動期を正確に表現できた。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)