海鳥を食物網と汚染のトレーサーとした海洋生態系モニタリング
【研究分野】環境動態解析
【研究キーワード】
生物海洋 / 海洋汚染 / バイオロギング / 海洋生態系 / 汚染 / 海洋環境 / 海洋生態系変動 / 国際研究者交流(カナダ) / 生態系変動 / 環境モニタリング / 先端デバイス / 内分泌かく乱物質
【研究成果の概要】
海鳥の移動と体組織の汚染物質をつかって汚染分布をモニタリングする新しい手法を開発した。ミズナギドリ類2種130個体以上をバイオロギング手法で追跡した。繁殖期において、尾腺ワックス中の残留性有機汚染物質濃度は異なる海域で採食する個体毎に異なり、PCBs,DDTs,HCHsでそのパタンが違った。越冬中に生える羽の水銀濃度にも、異なる海で越冬期を過ごす個体毎で差があった。これらの地域差は汚染物質の放出源と拡散によって説明できた。この手法によって海洋汚染を海洋区プラニングで必要とされる空間スケールで測定できる。
【研究代表者】