現代ブータンの多元的宗教空間における仏教と屠畜に関する政治人類学的研究
【研究分野】地域研究
【研究キーワード】
屠場 / 仏教復興 / 放生実践 / 肉食 / デモクラシー / ブータン / 屠畜 / 宗教空間 / 放生儀礼 / ヒマラヤ / 肉市場 / 牛 / 宗教 / 牛の流通 / 南アジア地域研究 / 政治人類学 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / ブータン宗教社会研究 / ヒマラヤ政治 / 屠畜と放生 / 宗教と肉食 / ブータンの社会と政治 / 世俗主義と仏教 / 屠畜をめぐる社会変容 / 宗教空間の一元化
【研究成果の概要】
選挙人リストから全ての宗教者を排除し、仏教僧を政治領域から退出させたブータンの新制度の下で、仏教界は大規模な放生や灌頂儀礼の開催等をとおして社会文化領域での存在感を増している。そのなかで、ときに犠牲獣の供犠を伴う「野蛮」な土着の呪術や自然神崇拝は徐々に周縁化され、肉食や屠殺に対する忌避感は拡大しつつある。本研究では屠畜とその対極にある放生・不殺生をめぐる価値の競合過程を、畜産局、県議会、牧畜民、仏教僧や民間の放生団体、呪術者、そして屠場経営者や屠畜者といった多様なアクターからなる相互交渉のプロセスをとおして描出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)