外的条件の変化による活断層の活動性への影響
【研究キーワード】
神城断層 / 後氷期の環境変化 / 飛騨山脈 / 花粉分析 / 古環境 / 糸魚川―静岡構造線 / 氷期の活動間隔 / 年縞 / ボーリング掘削調査 / 微動探査 / 糸魚川静岡構造線活断層系 / 年稿調査 / 氷期 / 断層活動間隔 / 糸魚川静岡構造線 / 活断層 / 固有地震説
【研究成果の概要】
2020年12月のメタンガス噴出事故のあと、掘削調査を休止していたが、2021年春の雪解け後に改めて、2019年度掘削断念地点の直近で掘削調査を実施した。しかし、深度33mで再びメタンガスが噴出したため、安全性を考えて掘削を中止した。
最初のコアをHMK01とし、再掘削のコアをHMK02とし、それぞれの掘削深度は 0 ~ 28m、25 ~ 33m である。コアは半割し層相の観察と記載を行ったのち、XRF コアスキャナによる元素濃度分析を行った。もう一方の半割りしたコアから約 10cm 間隔を基本として採取した試料を用いて花粉分析を行い、最終氷期最寒冷期以降の古植生を推定した。花粉の計数は木本花粉を300個以上になるまで行い、花粉分類群ごとの出現率を算出した。
その結果、いずれも粘土~砂質シルトが大部分を占め,ラミナがよく発達する。腐植層は相対的に少ない。堆積物の層相や粒度の特徴に基づき,急激に温暖化する時期に堆積環境が変化したと推定された。
【研究代表者】