社会学教育の課題と現状
【研究分野】社会学(含社会福祉関係)
【研究キーワード】
社会学教育 / 大学教育 / 社会調査 / 社会調査士 / 資格 / アンケート調査 / 日本社会学会 / 大学院生 / 教授法 / 社会学教員
【研究成果の概要】
本研究における基本的焦点は、(1)社会学教育における資格の問題、(2)社会学教育と近年の「大学改革」や高等教育の大衆化・国際化・情報化との関連、(3)社会学教育の担当者と受け手(学生・院生)の意識と実態、の3点である。
この3点を解明するために、1996年度には、国内外の理論的成果の吸収、文献資料の整理・分析や関連組織関係者への予備的ヒヤリングなどを行ない、これを基礎に、研究費、研究プロジェクト、設備備品や情報サービスや研究教育機器の利用状況、教育支援体制、所属学会、日本社会学会への意識、教授法、担当科目などの質問項目を含む「A.日本社会学会一般会員対象アンケート調査」と、就学資金、進学動機、研究テーマ、研究発表、所属学会、勉学スタイル、施設設備、研究環境、教育指導、就職、日本社会学会への意識などの質問項目を含む「B.社会学教育を受けている大学院生対象アンケート調査」を実施した。1997年度は、この二つのアンケート調査の集計・分析を行ない、また、「C.社会学教育を受けている社会人学生対象アンケート調査」を新たに行なった。
A調査は配布総数2449、有効回収数868、回収率35.4%、B調査は配布総数3646、有効回収数505、回収率13.9%、C調査は配布総数380、有効回収数192、回収率50.5%であった。
これらの調査を通じて、3つの基本的焦点がおおむね明らかになり、社会学教育のあり方についての日本社会学会などにおける今後の議論のための重要な基礎が築かれた。
【研究代表者】