技術革新と経済発展との相互作用に視点を据えた日米欧の発展軌跡の比較分析
【研究分野】広領域
【研究キーワード】
技術経済 / 技術経営戦略 / 進化経済学 / 技術移転 / 経済発展 / テクノ・メタボリズム / DEA / 技術競争力
【研究成果の概要】
実証分析に比較優位を持つ東工大グループ、進化経済学、最適化理論など理論分析に比較優位を持つIIASAグループ、データの収集および統計解析に比較優位を持つOECDグループの三者が補完的関係を発揮することにより、本課題のような高度に学際的アプローチを必要とする命題に以下のような成果を得た。
1. 技術革新の経済発展への貢献は、単なる技術開発投資を超えた内生化プロセスが決定的役割を果たす。
2. この内生化プロセスは、新陳代謝とも言えるプロセスであり、各国それぞれの社会経済システムと併せて制度・体制等のInstitutional system及び地政的側面等により支配される。
3. グローバリゼーションの進展は、一般的には技術の国際的スピルオーバーを増大させるものと考えられるが、他国の開発した技術を自国の生産・成長にいかに活用するかは導入技術の「同化能力」に依存する。
4. 各国の「同化能力」のレベルはそれぞれのInstitutional systemに依存しており、このことが技術移転の成功にとって重要である。
5. ソフトウェア、情報通信技術等の発展は、各国のInstitutional systemに変化をもたらしている。
6. 今日の国際競争力構造は以上の構図を反映しており、特に90年代初頭以降の日米逆転やニューエコノミー論の台頭は、これを裏書きしつつある。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
CHARLA Griff | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 客員研究員 |
勝本 雅和 | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 助手 | (Kakenデータベース) |
柴 直樹 | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 助手 | (Kakenデータベース) |
宮崎 久美子 | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
木嶋 恭一 | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
GRIFFY-BROWN Charla | Tokyo Institute of Technology, Graduate School of Decision Science and Technolog |
GRIFFYーBROWN チャーラ | 東京工業大学 | 大学院・社会理工学研究科 | 客員研究員 |
GIOVANNI Dos | 国際応用システム分析研究所 | プロジェクトリーダー |
JACKSON Mike | 英国Humberside大学 | 情報システム学部 | 学部長 |
SCHNEIDER Ch | IIASA | 主任研究員 |
FORAY Domini | 仏Ecole Centrale Paris経済学部 | 教授 |
SILVERBERG G | IIASA | 主任研究員 |
KANIOVSKI Io | IIASA | サブプロジェクトリー |
JAGER Jill | 国際応用システム分析研究所(IIASA) | 副所長 |
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【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1998
【配分額】17,200千円 (直接経費: 17,200千円)