人工衛星の利用と現地植生調査による日韓中の環境測定と検討
【研究分野】広領域
【研究キーワード】
環境モニタリング / 東アジア地域 / 植生 / リモートセンシング / 現地調査 / スペクトル特性 / 観測距離
【研究成果の概要】
森林は,地球上の生物の生存環境を保つ上で重要な役割を演じている。最近,東アジアでは,森林が人為的や環境変化などの理由により年々減少していると言われているが,その定量的な解析は十分に行われていない。本研究では,1.まず,特定の地域における植生について,人工衛星によるリモートセンシングならびに現地調査を行うことにより,リモートセンシングのグランドトルース(Ground truth)を確立する。2.次に東アジア地域の植生の広範囲な時空間解析をリモートセンシングにより行う。ことを目的として,東アジアの研究者が共同で,現地調査と討論を行った。
(I)日本における植生調査ならびに研究打ち合わせ
植生のリモートセンシングのグランドトルースを確立するために,中国の研究者および韓国の研究者を招聘し,現地植生調査と研究討論を行った。
1.本学メインキャンパスの森林域にて,植物の種類ごとのスペクトル特性を測定した。
2.ランドサットTMデータを購入し,センサごとの解析を行った。
3.地上の観測データと衛星データとの対応を検討した。
4.植生に関する研究者および市民に対し研究内容を公開し,討論するためのシンポジウムを開催した。
(II)中国における植生調査のための資料収集ならびに研究打ち合わせ
中国において植生調査ならびに研究討論を行った。
1.中国森林科学研究院の衛星画像解析装置等の視察を行った。
2.内モンゴル地区において樹木および草原のスペクトル特性を測定した。
3.中国科学院にて植生調査の資料を収集するとともに中国の研究分担者と討論した。
【研究代表者】