大学教育の分野別内容・方法とその職業的アウトカムに関する実証研究
【研究キーワード】
大学教育 / 社会的アウトカム / 学問分野 / パネル調査 / 専門分野 / 質保証 / アウトカム / IR
【研究成果の概要】
2020年度においては、大学教育の分野別習得度を把握するため、大学最終学年在学者を対象とする「第1波追加調査」および前年度に実施した「第1波調査」の対象者を追跡する「第2波調査」を実施し、いずれも分析可能なサンプルサイズを確保することができた。この調査は、日本学術会議が作成している大学教育の分野別参照基準に基づいて、人文社会科学系の10個の学問分野に関して習得度項目を作成し、大学生に調査するというものであり、これまでに存在しなかった新しいデータである。
また、2020年2月に実施した英国実地調査における、英国の大学職員・大学教員・大学生・政府機関職員が英国の大学教育のアウトカム評価のシステムをどのように認識しているかに関する報告書をまとめた。英国(イングランド)では、全大学生に対する学生調査(NSS)を活用した大学評価システム(TEF)を近年導入したが、それが学生の大学に対する評価を高めるための成績基準の緩和など、意図せざる結果を生み出していることを明らかにした。日本でもNSSを模倣した大学生調査が試行されていることから、英国調査から多くの示唆を得ることが出来る。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
二宮 祐 | 群馬大学 | 大学教育・学生支援機構 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
松下 佳代 | 京都大学 | 高等教育研究開発推進センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
小山 治 | 京都産業大学 | 全学共通教育センター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】32,500千円 (直接経費: 25,000千円、間接経費: 7,500千円)