市民性と専門性の往還能力を鍛える高度教養教育の国際比較研究:医学教育における展開
【研究キーワード】
持続可能性 / 創造性 / リベラルアーツ / 高等教育 / ソーシャルデザイン / メディアデザイン / SDGs / イノベーション / 教養教育 / 専門性 / 社会性 / 公共政策 / メディア / 新型コロナ感染症 / 教養 / 総合性 / アフターコロナ / 高度教養教育 / Institutional Research / 国際比較研究 / 教育開発
【研究成果の概要】
研究計画に基づき、本課題に係る国内外の教育調査とそれらの内容分析を進め、以上を踏まえて開発した多職種/多業種協働型の実験的授業を複数推進した。学習者と教育提供者によるフィードバックや半構造化面接等を中心として、量的・質的手法による評価を実施した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的拡大は、当初予定していた海外機関の現地調査の実施を阻んだが、その一方で、人間の行動を制限する人類史上稀にみる危機は、それを克服するための新しい行動様式やイノベーションの萌芽を社会へもたらし、専門知と公共知の往還に係る本研究の必要性を再認識する契機ともなった。コロナ禍以降の社会課題もリアルタイムで調査対象として採り上げることにより、本研究に新たな意義が付加されるよう方向づけた。
なお、国際社会でSDGs(Sustainable Development Goals)が謳われて久しいが、COVID-19の拡大によって一時その衰退が懸念されるなか、その脅威がかえって世界と地域の潜在的諸課題を浮き彫りにし、その課題群の創造的解決を求める社会ニーズが、結果としてSDGsを後押しし、一層の社会浸透をもたらす情況も認められた。サステイナビリティ(持続可能性)とクリエイティビティ(創造性)は、本研究で特に重視してきた概念であり、その教育開発に注力してきたこともここに特記する。それらに係る学術研究も引き続き推進していく。
【研究代表者】