近代日本の百貨店広告とファッション
【研究分野】広領域
【研究キーワード】
百貨店 / 広告 / 消費 / マーケティング / メディア / 大阪 / 三越 / 高島屋 / ファッション / 流行 / 東京
【研究成果の概要】
本年度も、昨年度に引き続き資料の調査・収集・整理を継続するとともに、研究組織のメンバー以外の専門家にも参加していただいて、定期的に研究会を継続した。資料については、高島屋、三越、大丸を中心に調査・収集を継続し、百貨店および百貨店のPR関係文献リスト、百貨店関係年表を作成した。われわれは、研究成果を1年後に「日本の消費革命--百貨店文化史--」(仮題)として出版することを計画しており、本年度の研究もその方向に沿うものであった。この書物は以下のような構成で考えており、執筆者も出版社もすでに決定している。1.序論--消費文化のなかの百貨店、2.消費生活の構造(a.大阪、東京の都市構造の変化、b.生活レベルの変化と家計構造、c.消費意識と消費行動--生活革新モデルの展開)、3.百貨店の販売戦略(a.百貨店経営における伝統と革新、b.百貨店の商品戦略の展開、c.百貨店のポジショニングと客層、d.百貨店の地方進出と中小商店、e.百貨店のイベント戦略)、4.百貨店の広告戦略(a.新聞・雑誌、b.PR雑誌、c.ポスター、d.インテリア・装飾、e.エクステリア・建築)、5.年表、6.文献・資料。
また本年度の研究会の概要は以下の通りであった。1.平野隆「戦前期・日本植民地の百貨店--京城の事例--」、2.中田節子「百貨店は文化・流行の先駆け」、3.大岡聡「第一次大戦前後の大阪の百貨店をめぐって」、4.土屋礼子「百貨店のPR誌について-白木屋と大丸--」、5.葉茂強「戦前期生活レベルの変化と家計構造」。
【研究代表者】