リズミカルな動作遂行過程からみた調整力の発達特性-幼児の動きの評価と改善に向けて
【研究キーワード】
幼児 / リズミカルな動作 / 調整力 / 動きの評価
【研究成果の概要】
本研究は、神経系機能の発達が著しい時期にある幼児を対象に、遊びや日常活動の中でも馴染みのあるリズミカルな協応動作をとりあげ、その習熟過程や年齢に伴う動作の発達的変化を、観察ならびに実験的な手法を用いて明らかにしようとするものである。
2021年度は,当初の計画から大きく遅れた状態で始まったが,新型コロナウィルス感染拡大による影響を引き続き大きく受けることとなり,実際に本研究の対象である幼児の協力者を十分に確保することは困難であった。特に実験室等で接触を伴う測定を限られた期間で計画的に行うことは難しく,予備実験をいくつか行うことはできたものの,十分な準備の下に本実験を行うことができなかった。したがって,幼児を対象とした実験に基づく具体的な成果の発表を行うことはできなかった。
現在は,前年度までに収集したホッピング動作の習熟度に関する観察評価をまとめ,関連学会の学術誌への論文投稿準備を進めている。加えて,関連する学術誌への寄稿,あるいは講演等においては,ここまでに得られた結果を踏まえた内容を整理し,提言している。
また,実験研究の進捗状態を踏まえ,研究計画,研究手法についての見直しも含めて,状況にできるだけ柔軟に対応できる方法を見出すべく検討した。本研究全般の遂行にあたっては,国内外の先行研究から運動スキルの評価方法のレビューをさらに適切に用いること,映像による分析を中心に動作特性をとらえていくこと,などを加えていくことにより実効性は高まるものと考えられる。2021年度は,本来最終年度の予定であったが,以上より1年間の延長を申請し,もう1年かけて本研究をまとめていくこととした。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)