大学生におけるLDL-コレステロールの健診スクリーニングの意義
【研究キーワード】
家族性高コレステロール血症 / スクリーニング / 若年成人 / 早期診断 / 動脈硬化性疾患 / 高LDL-コレステロール血症 / 健康診断 / 予防医学 / 健診スクリーニング / 診断基準 / LDL-コレステロール / 動脈硬化性疾患予防 / 早期発見・早期治療 / 健診診断 / 大学生
【研究成果の概要】
家族性高コレステロール血症 (FH)は、高頻度な遺伝性疾患で、心血管病(CVD)ハイリスクである。しかし、特に若年成人において世界的に低診断であり、早期診断・早期治療が課題となっている。本研究では、若年成人の代表として、大学生の健康診断におけるLDL-CスクリーニングでのFH遺伝子変異陽性者の頻度や臨床的特徴を明らかにし、現在のFH診断基準に基づく診断感度を明らかにした。結果、大学生におけるLDL-Cの健診スクリーニングはFH/CVDハイリスク群の早期発見に有用と示唆された。
【研究の社会的意義】
FHは遺伝的にコレステロールが高い病気で、心血管病のリスクが高いため、早期診断と早期治療が望ましいが、低診断が課題であった。本研究では、若年成人での健康診断でのコレステロールのスクリーニングがFH/CVDハイリスク群の早期発見に有用であることが示唆された。また、本研究から示唆されたFHハイリスク指標は、若年成人のLDL-C管理の際の参考になると考えられた。大学生をはじめ若年成人高LDL-C血症のCVDハイリスクの認識は、効果的な予防医学的な施策、医療者啓発、患者啓発につながる。FHは疾患頻度が高く、CVD合併は壮年期に多いため、本研究が社会に還元されれば、医療経済への好影響も期待される。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)