若年層を対象としたゲノム編集技術の食品応用に関する科学リテラシーと対話の研究
【研究キーワード】
ゲノム編集 / 食品 / 科学リテラシー / 対話 / 科学教育 / STS
【研究成果の概要】
(1)ゲノム編集技術と食品応用に関する教材の作成、(2)アクティブラーニングを含む講義の実施、(3)webアンケート調査 のそれぞれについて準備を進行した。
(1)について、全体の構成およびコンテンツを検討した。構成としては、ゲノム編集技術の内容/農畜産物における育種とゲノム編集技術の応用/食と農業がかかえる社会・環境課題 の3部に分け、文系理系を問わず高校生が興味を持ちやすく理解しやすい内容を目指して内容を検討した。2022年度は、これをもとにプロのイラストレーターにイラスト制作を依頼し、用途や対象に応じて説明の文章を加えるなどして使用できる教材として完成させる。
(2)については、(1)の教材を用いて行うゲノム編集技術およびその農作物・食品への応用について知識を伝える講義とともに実施する、対話型ワークショップの実施方法について検討を行った。パイロット的な試行として、大学3年生数名の参加するロールプレイ・ディスカッションを実施し、ゲノム編集食品を食卓にあげるかについて対話してもらう実験を行い、一定の仮想設定のもとでの発言のしやすさや、ディスカッションを通して参加者の意見に変化がもたらされるかについてのフィードバックを得た。さらに、研究協力者らの過去の実施経験などの知見に基づき、高校生たち若年層が発言しやすいよう配慮した実施スタイルを念頭に、実施に協力いただける可能性のある高校などと調整を開始した。COVID-19の影響もあり2021年度中は実施実現に至らなかったが、2022年度には対面での実施を行う予定である。
(3)webアンケートについては、(1)の教材(の一部)を見せる前後で同じ質問に対しての意見がどう変化するかを検証する形で、アンケート内容の準備を進めた。対象を高校生・大学生として、2022年度中に調査実施と結果の解析を行う予定である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
深尾 友美 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【配分額】6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)