高校生における日常生活時の不定愁訴の発現に及ぼす運動の影響について
【研究分野】体育学
【研究キーワード】
高校生 / 疲労 / 疲労自覚症状 / 運動 / 体育授業 / レクリエーション効果 / トレーニング効果 / 歩数 / 女子高校生 / 体重 / 体成分 / 季節変動 / 体脂肪 / 除脂肪量 / 体重管理 / 健康管理 / 不定愁訴 / 運動能力 / 体力 / フリッカー値 / 生活習慣 / 睡眠状況 / 生活意欲 / 疲労スコア / 運動効果 / 睡眠 / 生活状況調査 / 生活習慣調査 / 自覚症状 / 労作時の集中力 / 生活リズム / 体力の自己評価
【研究成果の概要】
高校生の不定愁訴の発現を自覚症状の訴えにもとめ,日内変動としてあらわし,引き続いて,運動実施前後の自覚症状の変動を調査した。その結果,
(1)疲労自覚症状の日内変動は,覚醒時と就寝前において高く,昼食前が最低値となり,U字型のパターンを示した。この場合,自覚症状の日内変動は睡眠時間により影響されることから,前日からの睡眠時間が7・8時間に該当する者について,自覚症状の訴え数の日内変動をみると,夕食前に1日の訴え数が最低となり,生活リズムは夜型タイプの傾向を示した。
(2)運動実施後に「局在した身体違和感」の症状群の増加が認められたが,「ねむけとだるさ」の症状群は逆に解消された。運動実施状況を歩数からみて,50分間の体育授業時の運動負荷強度が平均35歩/分を境界域とし,それ以下では,運動後において疲労感が低下し,それより多ければ,疲労感が増加した。
したがって,体育授業における運動には,運動前の疲労度を軽減する種目と,逆に疲労度を亢進させ,トレーニング効果が期待できる種目とがあり,運動時の身体活動量から,それは区別できるものであった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中永 征太郎 | ノートルダム清心女子大学 | 人間生活学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 2000
【配分額】2,400千円 (直接経費: 2,400千円)