考古遺跡調査への情報技術導入実験-エジプト・アルザヤーン神殿遺跡
【研究分野】文化財科学
【研究キーワード】
情報技術 / ICタグ / エジプト / 遺跡探査 / 3次元形状計測 / GIS / 衛星画像 / 環境計測 / 遺物管理 / 保存環境 / 結露 / オアシス / サーモグラフィ / 遺跡調査 / RFID / レーザスキャナ / アルザヤーン神殿 / デモティック / ALOS衛星画像 / 水環境 / 3次元レーザスキャナ / 階段ピラミッド / 温湿度計測 / サイエンスカフェ / 神殿 / IT技術 / ミューチップ / 気象観測 / 古環境
【研究成果の概要】
制約条件の多い海外での遺跡調査の効率化を図るために,エジプトのアルザヤーン神殿遺跡を対象にして,情報技術の導入を検討した。まずICタグ利用について検討し,遺物や文書管理だけではなく,建物や遺物の修復履歴の管理にも応用できることを示した。3次元スキャナは建物や碑文の記録ばかりでなく,遺構の発掘経過の記録にも用いた。サッカラの階段ピラミッドの3次元記録も実施した。GPS測量や衛星画像の導入を図り,神殿周辺の水環境地図を作成し,ペルシア時代のカナート,ローマ時代の井戸や水路網跡を発見した。地中レーダ探査に基づいた発掘調査では,文字を記した土器片(オストラカ)を発掘した。遺構の保存修復計画を立てるために, 3年間にわたる温湿度計測や風速・風向計測も実施した。
【研究代表者】