乾燥化・砂漠化の過程と人類の営みの解明-エジプト西方砂漠ハルガオアシス-
【研究分野】文化財科学
【研究キーワード】
エジプト文明 / 砂漠化 / 球状磁性体粒子 / 断層破砕帯 / ローマ / ペルシア / 物理探査 / 衛星画像 / 磁性体粒子 / 粒度分析 / 蛍光X線元素分析 / X線回折 / 炭素14年代 / 炭素安定同位体比 / ランドサット / 断層 / ハルガオアシス / 砂分析 / 磁性体球状粒子 / 古環境 / 水資源開発 / アル・ザヤーン神殿 / リモートセンシング / 合成開口レーダ / 土壌分析 / 水分分布 / 菌核 / エジプト / オアシス / 年代測定 / デジタル標高モデル
【研究成果の概要】
エジプトのハルガオアシスのアルザヤーン神殿遺跡周辺を対象として,乾燥化という環境変動と文明の関係を調査した。砂中の球状磁性体粒子を環境指標に用いる手法を開発し,エジプト初期王朝成立前4,200~6,700calBCの間に乾湿の繰り返しが2度存在したことを発見した。物理探査によりこの地域の水源は神殿の西2kmにあるゲベル・シーワ山で,ペルシャ期は山体中の宙水を利用,ローマ期は西麓を走る断層破砕帯からの地下水利用だったことを明らかにした。
現在の西方沙漠の水資源・農地開発の動向を衛星画像で分析し,ハルガでは塩分濃度を抑える伝統的な農業が放棄されたため,休耕地や放棄畑が増大している実態を明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
渡邊 眞紀子 | 首都大学東京 | 大学院都市環境科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【配分額】51,610千円 (直接経費: 39,700千円、間接経費: 11,910千円)