皮質-視床モデルに基づく脳波解析法の臨床展開
【研究キーワード】
モデルベース型 / データ駆動型 / 皮質 / 視床 / 相転移 / 潜在的意味解析 / 縦断的 / 脳波 / 睡眠 / 覚醒 / 特異値分解 / 動的モード分解 / 名義データ / てんかん / 超概日リズム / 皮質視床系 / 脳波モデル / 物理学的 / 時系列 / 皮質-視床系 / 認知症
【研究成果の概要】
(1)皮質-視床モデルを用いた焦点性てんかんの物理学的モデルの構築、(2)睡眠段階時系列データからの概日リズム・超概日リズム抽出手法の提案、(3)認知症パーソンセンタードケアへの唾液アミラーゼ測定の有用性提示、を実施した。(1)では、物理学における相転移理論に倣うことで、モデルベース型の立場から焦点性てんかん発作について理論構築を行った。(2)では、睡眠段階を名義尺度として潜在的意味解析を行うことで、データ駆動型の立場から概日リズム・超概日リズムの新しい抽出法を提示した。(3)では、縦断データを個人ごとに解析することが、疾患者の個性に応じたケアを実施する一助になることを示した。
【研究の社会的意義】
身体活動あるいは疾患に関するデータの捉え方は、モデルベース型とデータ駆動型といったアプローチの違い、また数理、物理、生理、心理といった分野の違い、さらには大学と医療現場といった組織の違いにより、多様なものになっている。本研究においては、そのような多様な内容について、それらを融合する立場を取った。今後社会的にパーソンセンタードケアを発展させていく基盤構築の一助になった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)