循環型情報社会の創出を目指した協働的メディア・リテラシーの実践と理論に関する研究
【研究分野】社会学(含社会福祉関係)
【研究キーワード】
メディア・リテラシー / メディア表現 / マスメディア / 学校教育 / 社会教育 / 異文化コミュニケーション / コミュニティ / 情報社会 / 異文化交流 / パブリック・アクセス / 学びの共同体
【研究成果の概要】
本年度も過去二年度間と同様、申請時の計画をたどるかたちで、下記の実績を上げることができた。
(1)あらたなメディアとして携帯電話(モバイル・メディア)を取り上げ、そのリテラシーのあり方について理論と実践を展開した。その成果は、2004 International Conference on Mobile Communication(韓国)等で発表した。
(2)前年度から引き続き、Media Teachers Village、d' CATCHを展開し、前者については日本教育工学会年次大会、後者についてはAsian Media Information and Communication Centre (AMIC)年次総会(タイ)、Thai Youth News Center等で発表した。
(3)本研究の成果全般については、日本教育メディア学会年次大会、台湾政治大学媒体素養研究室(台湾)、ICTE大会等で発表をおこなった。
(4)3年度間の成果を踏まえ、テレビをめぐるメディア・リテラシーについての基礎理論と学習プログラムを考案し、それをもって高校生から大学1〜2年生を主な対象読者とする書籍(DVD付)を刊行した(研究発表の欄参照)。
(5)研究代表者、および分担者が進めている共同研究プロジェクト、「メルプロジェクト(Media Expression, Learning and Literacy Project)」において、合計9回の月例公開研究会、下記研究合宿をおこない、年度末のシンポジウム(2日間、実250名)などを開催した。メルでは、月1〜2回のメールマガジンを約600名の登録者に配信し、日英二カ国語に対応したウェブサイトで情報の集約をはかった。
(6)メルプロジェクトにおいて、中国、台湾、韓国の主要なメディア・リテラシー関連の研究者、大学院生などとの交流を深めた結果、本研究3年度間の成果を踏まえつつ東アジア各国語でメディア・リテラシーの基礎理論に関する知見を発表する予定を取り決めた(平成17年度内)。
3年度間の助成によって、メルプロジェクトは日本におけるメディア・リテラシー研究の拠点となることができた。今後は(6)にあるとおり、東アジア諸国、諸地域間での連携を進め、引き続き研究の展開を図っていく予定である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山内 祐平 | 東京大学 | 大学院・情報学環 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
ペク ソンス | 神田外語大学 | 外国学部 | 専任講師 | (Kakenデータベース) |
砂川 浩慶 | 社団法人日本民間放送連盟 | デジタル推進部 | 副部長(研究職/">(Kakenデータベース) |
菅谷 明子 | 独・経済産業研究所 | 政治経済社会システムクラスター | 研究員 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【配分額】11,500千円 (直接経費: 11,500千円)