総合学習における対人的学習環境の構成法とネットワークコミュニケーション過程の分析
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
学習環境 / コミュニケーション / 総合的な学習の時間 / 社会的構成主義 / 情報教育 / メディア・リテラシー / 学校間連携 / 脳研究 / 総合的学習 / コシュニケーション / ネットワーク / 世界的構成主義 / 媒介 / 文脈主義
【研究成果の概要】
初年度(平成11年度)は、総合学習における本研究テーマをめぐって、理論的検討を実施した。すなわち、J.Deweyの「児童中心」教育を中心に、近年の社会的構成主義、文脈主義、研究方法論やアプローチなどを討議した。その結果、総合学習における設計と評価では、「コミュニティにおける協同活動」や、「ポートフォリオ評価」などが理論上重要であることが確認され、論じられた(菅井)。また、試行期間にある総合学習の実践校として、大阪府下の2校をはじめ、研究分担者がそれぞれの地域校で研究を開始することにした。
第2年度(平成12年度)は、密接な打ち合わせと連絡のもとに研究を推進したが、大阪府下の中学校と大阪大学との間で連携の試みをスタートさせるとともに、大阪大学(前迫)と富山大学(黒田)との間で、情報ネットワークを利用した交換指導の試みを実施した。
このような経緯の結果、最終年度(平成13年度)の3年間にわたる研究成果報告書には、下に示す研究成果を公表することができた。
(1)総合学習における児童・生徒の学習意欲と授業設計との関わりについて、調査法を用いて明らかにした(三宅)。
(2)総合学習における小・中学校の情報活用能力をめぐるカリキュラム編成法や評価法を探求し、併せて自然環境の中での生徒の体験活動とメディア利用の実践を展開し、ひとつのモデルを提示した(黒田)。
(3)総合学習との関連で、学校図書館の捉え直しが論じられ(森田)、メディアリテラシーのアプローチが探求された(山内)。
(4)最近の脳研究から総合学習の基礎研究が試みられ、興味ある知見が得られた(村井)。
(5)中学校と大学の連携のモデルが示された(西端)。
【研究代表者】