「存外子弟」教育の規定要因と異文化間教育に関する研究 ―近代日本とハワイ・アメリカ・ブラジル・満州・東南アジア・台湾との関係を基軸にして―
【研究分野】教育学
【研究キーワード】
存外子弟 / 海外子女教育 / 帰国子女 / 日本人学校 / 移民 / 異文化間教育 / 在外子弟
【研究成果の概要】
本共同研究の成果は、計11回の研究会とブラジルとハワイでの2回のレビュー、天理大学図書館・早稲田大学図書館・国際協力事業団図書館などで資料閲覧と複写、関係者への質問紙調査と聞き取り調査などによって得られ、まとめの報告書『「存外子弟」教育の規定要因と異文化間教育に関する研究-近代日本とハワイ・アメリカ・ブラジル・満州・東南アジア・台湾との関係を基軸にして-』(平成12年3月31日発行)を作成した。
研究会ではゲストを招いて研究報告を聴くことも行なったが、研究会開催の年月日・発表者・発表題目など、研究活動の記事については本報告書の「はしがき」に掲載している。
報告書において、石川友紀(以下も、敬称略)は、「外務省記録にみる1910年代のアメリカ合衆国及びカナダにおける日本人学校の実態」、足立聿宏は、「"TOKYO HIGH"とハワイ日系二世のアメリカ化教育」、粂井輝子は、「日米『親交の連鎖』アメリカの二世教育と外務省」、森本豊富は、「米国日系市民の『異文化』体験-1920年代〜1950年代における日米関係の中で-」、塚本恵美子は、「在外子弟家族における教育方針の決定要因-日系アメリカ人家庭を中心に-」、小嶋茂は、「在伯邦人子弟教育問題をめぐる外務省報告書等見られる対外方針-1920年代以降、戦前の日本側資料を中心に-」、槻木瑞生は、「満州国における日本人教育-日本人教育のねらい-」、前田均は、「日本統治下台湾の元『内地人』児童からの聞き取り」、渡部宗助は、「教員の海外派遣・選奨の様態-『大正』期の政策-」、小島勝は、「新嘉坡日本小学校の異文化間教育-同窓会への質問紙調査をもとに-」を執筆した。また、ブラジルでの質問紙調査の結果については、「資料:ブラジルにおける日本人学校・日本語教育に関するアンケート」として掲載した。
【研究代表者】