インターネット学習支援システムの構築と運用評価に関する研究
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
インターネット / 情報検索 / 学習 / 漢字かな変換 / 学習履暦収集システム / 使用漢字チェックプログラム / タイ語学習システム / 新聞情報自動通知システム / 学習情報検索システム / 学習支援システム / インターネット情報検索 / 漢字かな検索 / 情報モラル学習システム / 学習履歴収集システム / キーワード検索 / 教育情報 / 新聞情報 / 著作権 / 有害情報フィルタリング / 自動検索通知
【研究成果の概要】
学習者が広大なインターネットから必要な学習情報を捜し出すのは容易でない。また、学習情報が捜し出せても、未だ習っていない漢字を含んでいるために、読むことが困難であるという問題がある。そこで、本研究では、「漢字表記自動変換サーバ」および「学習情報提供システム」を完成させ、実際に運用を行なった。「漢字表記自動変換サーバ」では、任意のウェブページの漢字表記を、学習者の学年にあわせて自動変換することができる。そして、「学習情報提供システム」では、学習に有用なウェブページを検索し、検索結果の漢字表記を自動変換できるようにするシステムを構築した。これらのシステムにより、学習者が学習したい学年・科目を指定するだけで、学習に有用な情報を検索でき、その検索結果を、学習者の学年に合わせた漢字表記に自動変換できるようになった。
インターネットでアクセスしてきた学習者の学習履歴を収集し、学習者が辿ったとおりに提示画面を時系列的に再現するシステムを開発した。そして、これらを融合して学習者の履歴を収集し、再現することを確認した。
「使用漢字チェックプログラム」を開発した。このプログラムにより、任意のテキスト形式の文章中で使用されている漢字が、指定した学年までに習ったものかどうかをチェックできる。これにより、インターネット上の教材等を作成する際に、子どもが習っていない漢字を使ってしまうという問題を解決した。
日々追加・更新される多くの情報を検索して調べることは,子どもたちにとって大きな負担となる.そこで,子どもたちが求める情報が公開されたときに,自動的に電子メールで通知するエージェントシステムを開発した.新聞社がインターネット上で公開している新聞記事を対象とし,「新聞情報自動検索通知システム」として構築した.
次に、本研究では、インターネットを利用した、日本人のための「タイ語総合力学習支援システム(CATL)」を開発した。そして、学習操作実験を実施し、アンケート39項目について分析を行なった。その結果、タイ語やタイ教材に触れる機会の少ない学習者に本システムが役に立つこと、本システムが使いやすいインターネット教材であることを明らかにした。
【研究代表者】