戦略的成果指向型政府マネジメントを実現する財務管理データベースの開発研究
【研究分野】会計学
【研究キーワード】
財務管理 / 公会計 / 経営学 / 戦略 / 政府マネジメント / 資本マネジメント / 人的資源マネジメント / 業績評価 / 管理会計 / 経営情報 / 経営財務 / 経営管理 / 情報システム / データベース
【研究成果の概要】
戦略的成果指向型政府マネジメントを実現する財務管理データベースの開発研究として、アンケート票による実態調査2回、国内事例調査5件(宇部市、枚方市、小諸市、北上市、草加市)、国外事例調査6件(ポートランド市財政局、ポートランド市監査局、ワシントンカウンティ、アリゾナ州マリコパカウンティ、カナダオンタリオ州Ministry of Municipal Affairs and Housing、トロント市)を実施し、理論研究ならびに実態調査及び事例研究を実施した。現在の日本の戦略的成果指向型政府マネジメントにおいては、経営サブシステムとしての財務マネジメント、資本マネジメント、人的資源マネジメント、ITマネジメントを活用し、情報とリーダーシップによる連携の促進、さらに業績測定、報告によるPDCAサイクルが十分に機能していない現実と問題点を明確に提起した。現在進められている公会計改革に基づき、ストックとフローの両者を活用した財務マネジメントの視点の重要性、組織マネジメントの中核である人的資源マネジメント、ITマネジメントによる情報共有システムの構築の必要性とその連携システムを明らかにするとともに、予算編成と行政評価の一体化の促進のために重要な要素を抽出した。特にカナダオンタリオ州におけるMunicipality Performance Measurement Programが日本の政府マネジメントに適用可能かという視点による調査研究のインプリケーションを提示した。具体的な事例研究では、宇部市の取組みに対するリコメンデーションペーパーの作成が特筆される。事例研究を深めることで、わが国の政府マネジメントに重要な視点を提示した。
【研究代表者】