ポスト軍政期ミャンマーにおける宗教NGOの人類学的研究
【研究分野】文化人類学・民俗学
【研究キーワード】
上座部仏教 / NGO / 宗教 / ネットワーク / 福祉 / 上座仏教 / NGO / ミャンマー
【研究成果の概要】
本研究は以下の三つを実施することを目的としてきた。(1)ミャンマーにおける宗教NGOに関するこれまでの調査研究を総合し、ヤンゴン管区を中心とするデータベースを構築すること。(2)宗教NGOに関わる考察を深め宗教と社会をつなぐ形での議論を深化させること。(3)宗教NGO研究に関わる国際的な研究ネットワークを構築し、成果を報告、共有することである。
2019年度は(1)(2)を順調に進めている。また(3)としては、ミャンマーで国際セミナーを開催し、主に現地研究者と成果の報告、共有を目指し、以下の形で研究をつづけた。具体的には、以下の形で研究を進めてきた。
1。国内研究会の開催:全体で3回開催し、順調に議論を進めた。第1回7月:ミャンマーにおける宗教NGOをめぐる調査をとりまとめて総合的に議論した。上記(2)で挙げたテーマを核として議論の精緻化を図り、今年度の国際セミナーの組み立てを考えた。とくに、宗教NGOの分類、組織化やネットワークのありよう、布施と資金調達の仕組みなどについて、議論を行った。第2回11月:国内研究会を実施し、上記のデータベースのとりまとめを行った。加えて、これまでの調査を共有し、最終成果に向けて論点を整理した。第3回2月:国内研究会を実施し、調査成果を共有・確認した。
2。ミャンマーにおける国際セミナーの開催(8月):現地研究者とのあいだで、宗教NGOに関わる認識を共有し、議論を深化させることを目的として、国際セミナーを開催した。ヤンゴン大学で開催し、宗教NGOに関する問題関心を共有、議論した(成果は会議プロシーディングズとして出版を進める予定である)。
3。データベース構築:宗教NGOに関して、2年目までに集積してきたデータを一度エクセルなどにまとめ、データから何がいえるかについて、考察した。
【研究代表者】