医療の質と効率の向上をめざすICT基盤を活用した業務設計方法の開発と実証
【研究キーワード】
品質管理 / 業務プロセス設計 / 医療情報システム / 要員配置 / 卒後教育 / 医療社会システム工学 / 医療業務システム / 業務支援システム / 社会実装 / 医療ICT / 教育
【研究成果の概要】
本研究は、医療の質と効率を向上できる医療業務を実現するため、患者に対して最適な業務者を配置するための「患者-業務者マッチング(課題①)」と、業務者の力量を効果的に向上するための「個別教育(課題②)」について、臨床現場で実用可能な方法として開発し、ICT基盤を活用しデータに基づいて実証することを目的としている。
日常業務の中で半自動的に蓄積されるデータの収集と分析を通して、患者と業務者それぞれについてランクづけを行い、患者と業務者マッチングにより適切な業務者配置を、個別教育により業務者の力量向上を実現する。現場管理者と実務者との継続的な議論により、臨床との整合を確認しながら進める。併せて、研究成果の普及展開の在り方を検討している。2021年度は下記を実施した。
・患者-業務者マッチング(課題①):採血業務における患者難易度の決定フローの更新に向けて、病院実務者とのディスカッションを通して、採血困難因子を再抽出した。
・個別教育(課題②):採血業務における新人向けの個別教育プログラムの試行と検証を行った。新人向けの個別教育の効果として刺し直しを多く発生させる困難因子の把握と対応に関する教育の効果について、データ解析を通して検証した。
【研究代表者】