複合災害を考慮した大都市における広域避難時の課題抽出とその計画・支援に関する研究
【研究分野】社会システム工学・安全システム
【研究キーワード】
都市防災 / 避難シミュレーション / 市街地火災 / 帰宅困難者 / 大都市 / 複合災害 / 大都市防災 / 避難行動
【研究成果の概要】
本研究では、複合災害を前提とした大都市避難シミュレーションを構築することで、大都市における広域避難時の課題を抽出するとともに、避難計画や帰宅困難者対策の評価手法を確立することができた。例えば帰宅困難者対策については、帰宅意思モデルを用いて対策の量的評価を行うとともに、災害時における混雑危険度指標を提案することができた。この結果、首都圏において仮に大規模災害時に帰宅困難者の一斉帰宅が行われると、6人/㎡を超える密集空間の道路延長距離は東日本大震災の約137倍となることや、このような帰宅困難者の大量発生が市街地火災からの避難時間に大きな影響を与えることなどが明らかになった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)