18世紀「国民国家化」の時代における宗教ネットワークの研究
【研究分野】ヨーロッパ史・アメリカ史
【研究キーワード】
啓蒙 / 宗教 / 国民国家化 / ユグノー / ネットワーク / 宗派ネットワーク / 18世紀 / プロテスタント / イングランド国教会 / ハンガリー / イングランド銀行 / デプレツェン / 改革派 / カンタベリ大主教 / 啓蒙主義 / ヴァルド派 / ブコヴィナ
【研究成果の概要】
この科研ではトランスナショナルなネットワークが衰退したとされる18世紀後半において、小規模ながらもヨーロッパ・プロテスタントとの連携運動に着目し、イギリス、イタリア、ウクライナ、ハンガリー、ポーランドで資料調査を行った。その結果、亡命ユグノーのネットワークが、その連携運動を担い、密な連絡を保っていたことが明らかになった。特に調査対象としたJ. J. マジェンディらユグノーの子孫たちは、イングランド国教会を信奉しており、国教会の内部で、大陸のプロテスタント救済のために働きかけを行っていた。彼らの言説は、17世紀と変わらない宗教の大義を掲げたものであったが、それに呼応する人々も多かったのである。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)