文理融合型学際領域の形成に関する構造分析: 図書館情報学を事例とした実証研究
【研究キーワード】
図書館情報学 / ドメイン分析 / 文理融合 / 引用分析 / 学問形成
【研究成果の概要】
本研究では,図書館情報学分野を事例として,文理融合型の学問分野が形成される過程とその特徴を明らかにすることを目的としている。
本年度は,昨年度に引き続き,図書館情報学分野自体を論じた研究論文において図書館情報学分野がこれまでどのような視点から論じられてきたか,に関する質的な内容分析を行った。前年度に報告したようにこの研究ではこれまでに,図書館情報学分野は,分野の黎明期から学問分野としての確立に対する強い視点を持ち続けながら,その視点がより焦点化されていっていること,また常に自身の分野を俯瞰的に眺める視点を持ち続けてきたことを明らかにすることができている。本年度はさらにその視点同士の関係性を明らかにできないか取り組んでいた。
また,日本の図書館情報学研究の形成過程を把握するために,三田図書館・情報学会研究大会での学会発表に関するデータベースを作成した。これまで日本の図書館情報学分野で未整理であったデータの組織化に取り組んだ。詳細な分析には至っていないが,同学会の学会誌に掲載された論文と比較してやや異なる傾向が窺えることが分かった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)