ブータンにおける環境保護行政と村落社会の価値体系の再編に関する政治人類学的研究
【研究分野】地域研究
【研究キーワード】
ブータン地域研究 / デモクラシー / 環境保護 / 統治 / 仏教 / 文化政治 / 自画像 / 南アジア地域研究 / 国立公園 / 環境と統治性 / ブータン研究 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / ブータン / 文化人類学 / 統治性 / 価値体系 / 環境政策 / 文化の政治 / 政治人類学 / 民主化 / 価値変容 / コミュニティフォレストリー / 君主制 / 仏教思想
【研究成果の概要】
現代ブータンは環境保護国として知られてきたが、近年の急速な民主化の動きは、君主制下での一元的で厳格な森林管理を環境保全成功の秘訣としてきたシステムを大きく変えつつある。本研究では、選挙や分権化をとおした民主化プロセスの中で、自然や生物の保護に対する村落社会の人々の価値体系がいかにゆらぎ、どのように再編されつつあるのか、その過程を現地での聞き取りと資料調査により明らかにした。特に、村落住民だけではなく森林局や畜産局、群議会、仏教僧、ボン教の呪術師を含めた複数のアクターによる日常的で多元的な交渉過程が、村落の価値体系と自然観を恒常的に書き換える様を動態的に描出し、環境研究に新たな一石を投じた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)