国際関係理論の日本的特徴に関する再検討―「輸入」と「独創」の観点から―
【研究分野】国際関係論
【研究キーワード】
国際関係 / 理論 / 国際比較 / 日本的特徴 / リアリズム / リベラリズム / 国際制度 / トランスナショナル / 国際関係理論 / 行動科学 / 国際レジーム論 / 聞き取り調査
【研究成果の概要】
日本の国際関係理論は海外の諸理論の輸入に依存し、独自性に乏しいとされる。本研究は、過去の主要な理論に関して、その輸入の態様を洗い直し、そこに「執拗低音」(丸山真男)のようにみられる独自の問題関心や分析上の傾向を検出した。
日本では、先行する歴史・地域研究を背景に、理論研究に必然的に伴う単純化や体系化よりも、現象の両義性・複合性を捉えようとする傾向が強く、また新たな現象と分析方法の中に、平和的変更の手がかりを摸索する場合が顕著にみられた。海外の理論を刺激として、従来からの理念や運動、政策決定に関する関心が、新たな次元と方法を備えたケースも多い。
【研究代表者】