持続性と利活用性を考慮したデジタルアーカイブシステム構築手法の開発
【研究キーワード】
相互運用性 / 長期保存 / デジタルアーカイブ / IIIF / RDF / 持続性 / 利活用性
【研究成果の概要】
今年度は静的サイトとしてデジタルアーカイブシステムを構築する手法を検討し、基盤となるシステム開発を行なった。具体的には、オープンソースWebアプリケーションフレームワークであるNuxt.jsを用いたシステム開発を行なった。CSVファイルの形式で用意した画像やメタデータに関する情報を読み込み、静的なウェブサイトを自動的に構築する。
また上記システムを用いて、以下に示すデジタルアーカイブシステムを構築した。いずれも静的サイトとして構築し、GitHubなどのホスティングサービス上で公開している。
渋沢栄一記念財団「渋沢栄一ダイアリー」/東洋文庫「『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース」「酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース」「東洋文庫水経注図データベース」/東京大学史料編纂所「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」「倭寇図巻デジタルアーカイブ」/国立歴史民俗博物館「デジタル延喜式」
上記において、特に「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」「倭寇図巻デジタルアーカイブ」については、IIIFを用いた画像公開についても静的サイトで実現している。具体的には、IIIF Image API Level 0を採用し、事前にタイル画像を生成しておくことで、サーバレスなIIIF対応を行なっている。また、人間のためのユーザインタフェースに加えて、機械処理に適したデータセットを提供することで、計算機による二次利用も支援する。具体的な活用事例として、Google Dataset Searchとの連携を実現している。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)