テレビ・コンテンツ分析の情報記号論的研究と批評プラットフォームの制作
【研究分野】図書館情報学・人文社会情報学
【研究キーワード】
記号学 / 情報学 / 情報記号論 / ハイパーメディア / テレビ研究 / メディア研究 / 人文系情報学 / アーカイブ / 記号論 / メディア論 / コンテンツ分析 / 認知テクノロジー / アーカイブ研究 / 記号論音 / メディア論鮎 / 認知テクノロジ炉
【研究成果の概要】
本研究では、IT環境上に批評プラットフォーム「Critical PLATEAU」の制作を行うことで大規模なテレビ番組アーカイブと結びついた実証研究を行い、テレビ・コンテンツの「意味批判の知」(=「批評の知」)を構造化してアーカイブ学と結びつけ、テレビ番組デジタル・アーカイブの理想的な構想と構築のための「情報の組織化」に役立てる研究である。情報技術(IT)が生み出すセミオーシス(記号過程)を認識論的モーメントとして学問体系に組み込むことをめざす<情報記号論Information Semiotics>の新しい展開であり、その成果は次の三つの次元からなる。
(1)情報記号論にもとづく「テレビ・アーカイブ学」の定式化
フーコーの「知のアーカイブ学」の枠組みを情報記号論の基礎理論に適用して、情報記号論にもとづく「テレビ・アーカイブ学」の理論パラダイムを生み出す研究が行われた。テレビ記号論に、「通時態的研究」への道が開かれた。
(2)TVアーカイブ分析のための批評プラットフォーム「Critical PLATEAU」の制作
1)ハイパーメディア型理論事典「テレビ分析の知恵の樹」、2)映像分析アノテーション・ツール「Lignes de temps」、3)トピックマップ技術による概念ネットワーク共有システム「知のコンシェルジェ」をテレビ・コンテンツ分析のための「批評の道具(Critical Devices)」と位置づけ、これらをモジュールとしたIT上の統合的な分析環境である批評プラットフォーム「Critical PLATEAU」を設計し制作した。
(3)TV放送アーカイブと結びついたTV分析の実証研究
この批評プラットフォーム「Critical PLATEAU」を使用してフランスINAおよびNHKアーカイブスの協力のもとに、ドキュメンタリー番組を対象にアーカイブ番組分析の実証研究を行った。
【研究代表者】