写真着彩技術と対話を活用した持続可能な被ばくコミュニティ形成の応用人類学的研究
【研究キーワード】
核実験 / トラウマの記憶の継承 / ワークショップ / 温暖化 / 共創 / 語り / 超学際的研究 / マーシャル諸島 / 協創 / アーカイブ / 持続可能なコミュニティ / ウェブ / 被ばく / 対話 / コミュニティ / ソーシャルメディア / 語りの伝承
【研究成果の概要】
本研究は、ウェブ上にマーシャル諸島の自然環境、伝統文化、核被害の状況に関するアーカイブを作り、ウェブ上にアップする。このアーカイブは、SNSと連動させることで、最終的には語り合い学び合うプラットフォームとなる。
本年度は前年度3月にオンラインで実施したデジタルアーカイブキックオフイベント、キックオフワークショップを紹介する動画を作成した。また、マーシャル諸島の学生が実施している、フィールドワークやインタビューの様子をカメラで撮影し、動画として記録した(総合地球環境学研究所可視化高度化事業金取り組み分)。また、2度のミニワークショップを実施し、デジタルアーカイブに入力するためのアプリの使い方をレクチャーした。現地ではこの科研に連動して、マーシャル諸島政府内にインターンを雇用しており、本科研によるデジタルアーカイブプロジェクトと連動して、マーシャル諸島に存在する写真や動画データ(米国公文書のうち機密指定が解かれた情報)を整理する作業を行っている。デジタルアーカイブアプリについては、ほぼ完成したので、今後はこうした情報をアップロードしていく。
また、マーシャルアーカイブはマーシャル諸島の被ばくを中心としたデータが格納される予定である。したがって、本マーシャル諸島アーカイブの理念や作成プロセスは、マーシャルアーカイブを閲覧する人にはわからない。そのため、マーシャル諸島アーカイブの理念、アーカイブづくりにかかわっている人々、作成プロセスを公開するために、ホームページ製作に着手した。
2月にマーシャル諸島短期大学「ビキニデー」のイベントで、核クラブが行った展示に、「マーシャルアーカイブ」を紹介するパネルを展示した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
渡邉 英徳 | 東京大学 | 大学院情報学環・学際情報学府 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)