イスラーム地域研究情報資源学の基盤構築に向けた研究
【研究キーワード】
イスラーム地域研究 / 情報資源組織 / 人文情報学 / 図書館情報学 / 図書館目録 / 中東研究 / サブジェクトライブラリアン / 多言語資料 / 図書館情報資源
【研究成果の概要】
欧米の大学・研究機関図書館で活動する中東研究ライブラリアン(Middle East Librarian)の業務をモデルとして、日本の研究環境においてその機能をいかに担うか検討するため、北米およびヨーロッパの中東研究ライブラリアンの会合に参加したほか、関係文献から情報を収集した。また、これまで行ってきた目録作成、資料収集の課題やノウハウを共有するため、大学・研究機関図書館員を主な対象とした目録作成ワークショップを年1回開催し、情報共有のネットワークの維持に努めた。また、より広い情報共有のために、イスラーム地域研究文献の収集・組織化・利用に関するリンク集ページを作成しウェブ上で公開した。
【研究の社会的意義】
外国地域の研究に用いる資料を、大学・研究機関の図書館で効率良く収集し、整理し、利用に供するためには、当該外国語の知識と、図書を扱うための図書館情報学の知識に加え、当該地域の出版事情や研究動向、商慣習などの知識が必要である。欧米の大学には、主題や専門領域ごとにサブジェクト・ライブラリアンを設置し、専門資料の管理にあたらせている。こうした職種のない日本において、同様の機能をどのように担っていくかについて検討するため、欧米の中東研究ライブラリアンとの情報交換、また関係文献からの情報収集を行い、機関の壁を越えて図書館員が共有できるよう、ワークショップの開催やリンク集の作成を行った。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)