宗家文庫資料の総合的研究
【研究分野】日本史
【研究キーワード】
宗家文庫 / 古文書 / 朝鮮本 / 古文書データベース / 宗家文書 / 大名史料 / 藩政史料 / 和書 / 対外関係 / 儒者 / 対馬 / 藩政文書 / 日朝関係 / 近世大名文化
【研究成果の概要】
1.対馬の宗家文書(長崎県立対馬歴史民俗資料館)や韓国国史編纂委員会所蔵宗家文書の調査を行った。特に中世から近世にかけての古文書、近世の和書、宗家文庫所蔵の朝鮮本の調査を重点的に行った。さらにそれらの調査資料を分析し、資料的な特徴について検討を行った。
2.宗家文庫の重要資料については、マイクロカメラによる撮影を行った。ここでいう重要資料とは、近世対馬藩の基礎史料である「表書札方毎日記」、近世和書の中の稀覯本類、朝鮮本の中の「桂苑筆耕集」「陣法形名図」である。なお、「表書札方毎日記」は、量が膨大であるため、途中までしか撮影することが出来なかった。今後も撮影を継続する必要がある。
3.宗家文庫の古文書類については、日記類・記録類I〜IVの目録をデータベースにまとめ、フロッピディスクとMOディスクに収録した。これによって宗家文庫の古文書約3万点のコンピューターによる目録検索が可能になった。
4.4回にわたる研究会を開催し、のべ8名の報告を得た。特に近世古文書、和書。朝鮮本について、各自の研究を共有することが出来た。
5.最終年度に3年間の成果をまとめ、研究成果報告書を作成した。のべ10名の研究者が、中世文書、近世文書、役人制度、学者、和書、朝鮮語学書、朝鮮本、仏像等に関して、論文を執筆した。
【研究代表者】