ベイズモデリングによる心理学研究の再現性の再検討
【研究分野】教育心理学
【研究キーワード】
ベイズ統計 / 心理学研究 / 再現性 / データ生成メカニズム / 認知モデリング / モデリング / 二次分析 / 研究法 / ベイズモデリング / オープンデータ / 効果量 / 心理統計学 / 数理心理学
【研究成果の概要】
心理学研究における再現性の危機を背景に、本研究課題では心理学データの生成メカニズムを適切に表現した統計モデルの開発、およびその各種心理学データへの適用を通して、研究の理論化を進め、再現性の向上に貢献することを目指して一連の研究を行った。実験課題における選択行動や、テスト解答、調査回答などの形で得られるデータに対する、従来よりも説明力や予測力の高いモデル群が開発され、それによって表現される心理学理論の量的かつ詳細な検討が可能となった。
【研究の社会的意義】
心理学をはじめとする社会科学の諸分野において、データ収集時にはさまざまな工夫をこらして実験や調査が行われるのに対し、得られたデータの統計分析は画一化されていた。その硬直性が、再現性の危機が生じた大きな原因の一つとなってしまっていた。この問題に対し、本研究では意思決定課題などの実験データや、テスト解答や心理調査回答などの調査データの、柔軟で解釈性の高い統計モデリングを通して、データ生成メカニズムを適切に統計分析で考慮することの重要性を明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)