視触覚リダイレクションによる空間知覚の操作とVR空間の拡張
【研究分野】ヒューマンインタフェース・インタラクション
【研究キーワード】
Redirected Walking / 視触覚間相互作用 / 空間知覚 / バーチャルリアリティ / クロスモーダル / 視触覚相互作用 / Redirecred Walking
【研究成果の概要】
本研究の目的は,空間知覚をユーザに悟られることなく操作することで, 狭い実空間を歩き回っているにもかかわらず広大なVR空間での移動を体験可能にするRedirected Walking(RDW)技術に触覚刺激を導入した新手法「視触覚RDW」を実現し,効率的なRDWを可能にすることである.本研究では(1)曲率操作・回転量操作・勾配操作.昇降感覚提示を実現する視触覚提示条件の明確化,(2)最適な触覚刺激提示手法の構築,(3)視触覚RDW手法の効果検証に取り組み,それぞれに有効な手法を提案した.特に曲率操作に関しては従来の50分の1のスペースでの無限歩行を可能にし,その有効性を示した.
【研究の社会的意義】
バーチャルリアリティ(VR)研究では初期より高い没入感や臨場感,操作感を与えるためにVR世界に身体性を取り入れることが重要視され,実空間を動き回るユーザの身体動作を計測してVR空間内を動き回れるようにする手法が模索されてきた.しかし,ユーザが実世界を歩く時,同じ動きをVR空間に反映すると,実空間より大きいVR空間を歩き回ることはできない.VR空間は無限でも,歩いて探索できる範囲は実世界の制約を受ける.本研究は,人の空間知覚の仕組みを考慮することで,上述した空間的制約を解決する新たな手法を提案し,その有効性を確認するもので,歩行型のVRの教育や産業,一般用途での応用を推し進める意義を持つ.
【研究代表者】
【研究協力者】 |
松本 啓吾 | |
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【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】23,920千円 (直接経費: 18,400千円、間接経費: 5,520千円)