レーザスキャナとビデオカメラによる特定した軌跡を持つ移動体の発見手法に関する研究
【研究分野】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究キーワード】
レーザスキャナ / 移動体 / トラッキング / 検知 / 分類 / 行動認識 / ビデオカメラ
【研究成果の概要】
本プロジェクトの研究は以下の構成により、フィールド実験などで得られた実データにより、実の応用を目指し、2年間で研究を行った。
1.レーザスキャナにより移動体の検知・分類・トラッキング、1)歩行者の検知・トラッキング手法、2)移動体の同時検知・分類とトラッキング手法。
リアルタイム性を求めるために、レーザスキャンを主に、移動体の同時検知・分類・トラッキング手法を開発した。また、パティコルフィルターなどで、より精確に歩行者をトラッキングする手法を検討した。さらに、もっと広い空間をカーバーするため、移動型レーザスキャナを用いた、歩行者の検知とトラッキング手法を開発した。
2.レーザと画像の融合、1)画像属性の抽出手法、2)人物同一性判定手法、3)レーザと画像の融合により歩行者のトラッキング手法。
特に混雑時に、レーザスキャンだけでは誤ったトラッキングが多く発生する。そのため、レーザスキャナと画像センサを併用した計測システムを開発し、画像属性を抽出し、人物の同一性判定手法を開発し、レーザと画像データが融合したトラッキング手法を提案した。
3.行動認識-特定軌跡の抽出、1)歩容パラメータの抽出により歩行特性の識別手法、2)個人行動の定常と非定常識別手法、3)主な群集行動の抽出手法
歩行モデルを定義し、歩幅、両足のバランス、速度、加速度など詳細な歩容特徴を求める手法を開発した。こうした歩行パラメータにより歩行者の個人差や個人特徴などを認識し、個人行動を定常と非定常に分類する手法を開発した。さらに、主な群衆行動(流れ)を抽出し、軌跡が流れへの寄与度を判定する手法を開発し、群集行動情報が温度センサなどと併用した応用へのシミュレーションを行った。
本研究は駅、展示会場、交差点などでのフィールド実験により実データを取得し、実データにより手法開発を行い、また精度検証を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
柴崎 亮介 | 東京大学 | 空間情報科学研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【配分額】15,700千円 (直接経費: 15,700千円)