顔の感性情報処理の体系化と顔学への展開
【研究分野】知能情報学
【研究キーワード】
顔学 / 体系化 / 感性情報処理技術 / 顔画像 / 認識 / 合成 / コンピュータ
【研究成果の概要】
本研究では、当初の計画に従って下記のような研究を実施した。
1 コンピュータによる顔の感性情報処理の体系化
各班員は、それぞれに従来より顔の感性情報処理の技術開発に携わってきた。そこで、各班員がこれまでに開発してきた技術を開示し合うとともに、さらに他の研究者が開発している技術の動向を調査した。次いで、各技術を整理・統合し、特に顔画像の認識系、合成系の観点から、各技術の位置づけや関連性が他分野の研究者にも把握できるような体系化を試みた。
2 様々な学問領域における「顔」関連の研究方法の調査
各班員は、それぞれに異なる分野で従来より顔関連の研究に携わってきた。ここではそうした各班員のこれまでの研究員の蓄積を生かしながら、まず各自の専門領域ならびに近接領域での「顔」に関連する研究での方法論を調査した。次いで、学問領域の枠を取り外し、顔関連研究の方法論の整理を試みた。また、調査された研究の理論および方法論を整理した「顔学」研究のデータベースの作成も試みた。
3 顔学研究への顔の感性情報処理技術の適用可能性と問題点の検討
感性情報処理に関する調査と顔学研究の調査を基に、様々な「顔」研究における現在の感性情報処理技術の適用可能性と、それに基づく新たな共同研究の可能性、さらに、新たな技術開発が求められるとすれば、それは何かについての検討を行った。
以上の研究を踏まえ、最終的に特定領域申請に向けた全体計画の取り纏めを行い、報告書の作成を行った。このように、本研究では、当初計画した研究の目的を予定通り達成することができたと考えられる。
【研究代表者】