第二次世界大戦期アジアにおける文書記録史料の略奪・廃棄・流出等に関する調査
【研究分野】日本史
【研究キーワード】
第二次世界大戦 / アジア / 文書 / 記録史料 / アーカイブズ / 戦争責任 / 戦争 / 略奪 / 廃棄 / 流出
【研究成果の概要】
本研究は、中国、韓国、マレーシア、インドネシアの4か国を主たる研究フィールドとして、1930年代から第二次世界大戦終結前後頃までの時期に、これらの国々の旧日本植民地ならびに占領地において、現地の歴史的文書やヨーロッパ植民地時代の文書、さらには日本統治時代の公文書や進出企業記録などが、どのような取り扱いを受け、どのような運命をたどったのかを歴史的に検証することを目的とし、そのための史料を当該4カ国において多数収集した。このほか、日本国内ならびにイギリス、オランダ、ドイツ、フランス、オーストリア、イスラエル、スペイン、チェコ、アメリカ合衆国、オーストラリアの各国でも調査を実施し、関連史料を収集した。中国、マレーシア、インドネシアの3カ国については、新しい事実の発見を含めてすでに研究成果の一部を公表しているが、主要な史料の分析は現在も継続中であり、今後随時発表の予定である。なお、史料調査を実施した主な国と機関は次の通りである。
1.中華人民共和国:黒竜江省図書館、哈爾濱市図書館、吉林省社会科学院満鉄資料館、吉林省档案館 吉林省図書館、遼寧省档案館、遼寧省図書館、大連市図書館、大連市档案館 中国第二歴史档案館、上海市档案館
2.大韓民国:韓国国立中央図書館、ソウル大学
3.マレーシア:マレーシア国立文書館、マレーシア国立文書館ジョホール・マラッカ分館
4.インドネシア:インドネシア国立文書館、インドネシア国立図書館
5.オランダ:オランダ外務省図書館、オランダ国立戦争史料研究所
6.イギリス:イギリス国立公文書館
7.アメリカ合衆国:米国国立公文書館、米国議会図書館、マッカーサー記念館
8.オーストラリア:オーストラリア国立公文書館、オーストラリア国立戦争記念館
【研究代表者】