円滑な母語対話を可能としている物理的要因の非母語話者対話との対比による探索
【研究分野】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究キーワード】
音声学 / 話者交替 / 対話機能獲得 / 話者移行適格場 / TRP / プロソディ / F0モデル / 非母語話者 / F0モデル
【研究成果の概要】
母語対話の話者交替時には、話者移行適格場TRPに制約された重複発話が多数観測される。これは、母語対話の心的負担を軽減させるメカニズムによるものと思われる。日本人母語話者ではプロソディに話者交替の予告情報が存在していた。成人の日英両母語話者と非母語話者の話者交替タイミングには差異が見いだされ、予告情報は言語情報ではなく、主に物理量のプロソディにあることが示唆された。日本語母語5歳児と成人母語話者の対話では個人差が若干存在するが、6歳児では成人母語話者との差異がなかった。母語プロソディ獲得臨界期の生後18ヶ月までに予告機能基盤の獲得が進み、6歳頃までに母語の話者交替の機能が獲得されると思われる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
市川 熹 | 千葉大学 | 大学院融合科学研究科 | 名誉教授 | (Kakenデータベース) |
堀内 靖雄 | 千葉大学 | 大学院融合科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
菊池 英明 | 早稲田大学 | 人間科学学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
仲 真紀子 | 北海道大学 | 大学院文学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
大橋 浩輝 | 東京大学 | 大学院教育学研究科 |
川端 良子 | 千葉大学 | 大学院社会科学研究科 | 特別研究員 |
滝沢 恵子 | 早稲田大学 | 大学院人間科学研究科 |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)