ベトナムに関する日本人類学研究の総括と現地への発信
【研究分野】文化人類学(含民族学・民俗学)
【研究キーワード】
ベトナム / 人類学的研究 / 学際的研究 / 現地還元 / 文献目録 / 文献解題 / 研究史 / データベース / 人類学 / 対外発信 / unicode / 学術フロンティア / 国際フォーラム / ユニキー / ベトナム語フォント / 字喃 / 解題
【研究成果の概要】
本研究は、我が国においてベトナムの人類学的研究が急成長を遂げているにもかかわらず、相互の連絡、対外的交流が分散しかねない現状に鑑み、ベトナム研究会を組織し集約し、その成果をベトナムの研究者および現地の人々に向け発信する試みである。
そのため、
1.定例研究会を、東京、名古屋、大阪、別府などにおいて12回開くとともに、ベトナムより2人の研究者を呼び、本学において講演会(11月27日)と研究会(11月28日)、大阪国立民族博物館と共催の国際フォーラム「ベトナムにおける市場経済化と習俗の変化」を開催した。これらの活動を通じてベトナムに関する最新の研究成果を報告、討論しそれぞれの研究に資するしと共に、全体のレベルアップと知見や理論の理解と共有をはかった。第1、2、3、4年度)
上記の基礎の上に以下の2つの作業を行った。
2.人類学的研究主要業績目録を作成、重要なものに解題を付し文献目録解題データベースを作成。(第2、3年度)
3.地域や民族などテーマごとの研究レビューを執筆。(第3、4年度)
4.両者をベトナム語に翻訳し、報告書をまとめた。(第4年度)
5.これらの成果を、東洋大学アジア文化研究所のHPのANSWERアップロードし、インターネットを利用してベトナムへならびに各地へ発信し、現地還元および研究交流に資することとした。(第4年度)
なお、当初予定した英訳は、時間、費用の関係から割愛せざるを得なかったが、ベトナム語を通しての現地還元の意義は少なくないと自負している。
【研究代表者】